就職や進学、結婚等様々なライフイベントに伴う引っ越し。自分でできてしまえばそれにこしたことはありませんが、専門業者に頼むとなると引っ越しにかかる費用は安い物ではありません。
そこで、これから引っ越しを考えている方のために、少しでも引っ越し料金を安くするための自分でできる工夫をご紹介します。最低限これだけはしておいた方が良いことをまとめていますので、参考にしてください。
引っ越し料金を安くする為に最低限しておくこと
引っ越しする時期を考える、曜日を考える
引っ越しの繁忙期といわれる3~4月。この時期には就職や進学する人が多いため通常の時期と比較して料金が割高になっていることが多いのが現状です。
さらに、ゴールデンウィーク等の連休が続くときは、仕事等の都合でどうしても長期休暇の間に引っ越しをしたいと希望する人が世間一般に多い傾向にあります。
これらのような時期に引っ越しをしてしまうと、交通の便も混雑してしまう上に、引っ越しの注文も多いため業者も忙しく料金が必然的に割高になってしまいます。
さらに休日と平日では料金設定が異なる引っ越し業者も多いので注意が必要です。できることであれば、上記のような時期は避け、引っ越し当日はなるべく平日にできるように予定を調整すると良いでしょう。また、仏滅等の日をあえて選択することにより、料金が安くなったりする可能性があることも念頭にいれておきましょう。
それから、引っ越す月のうちの日程に関してもなるべく月はじめにすると良いでしょう。引っ越し前の住まいや引っ越し先が賃貸住宅の場合、入居と退居の家賃の兼ね合いから月末の方が引っ越し業者は忙しい傾向にあります。
自分の住居の都合に合わせて調整可能であれば月はじめに引っ越す方が料金は安くすむ傾向にあります。日程もこの日からこの日までの間に引っ越したい等余裕をもって設定すれば交渉がしやすくなります。
さらに、引っ越し当日は自分が時間を指定せずに業者に作業を始める時間をまかせるプランがあることも忘れてはいけません。
まかせると言っても、引っ越し数日前にはきちんと連絡がくるので大丈夫です。引っ越し作業終了が午後から夜遅くになっても問題ない方は、時間指定のプランに比べて割安になっているところもあるので、業者に確認することを忘れないようにしましょう。
以上のことから、自分のスケジュールをうまく調整すれば、それだけで引っ越し料金は安くできる可能性があるということをよく理解しておきましょう。
荷物を整理して量を減らす
引っ越す際、業者に支払う料金を安くするにはまず不要なものをなくすことが鉄則です。荷物が少なければ少ない程作業員も要らず、使用するトラックは小さなものでよくなるので、料金が安くすんだり、パックやプランが適応されやすくなります。
不要なものはリサイクルショップを利用して売却したり、誰かにあげたりして極力減らすようにしてください。そして、普段使わないものは早いうちからある程度パッキングしておきます。その方が後述する業者の訪問見積もりの際にも安くしてもらいやすくなることにつながるからです。
また、近場の引っ越しであれば預かりクリーニングをしてくれるところを利用する手もあります。大きなカーペットや寝具等をこの機会にクリーニングに出しておいて引っ越しの際の荷物を減らし、後でクリーニング業者に配達してもらうという方法です。クリーニングに配達料金が組み込まれている場合もあるので、是非一度調べてみる価値はあるでしょう。
引っ越しの見積もりは数社とる
引っ越す時期と運んでもらう荷物の量が決まったら、次はどの業者に頼むか自分で調べる必要があります。自分の引っ越す時期に合わせた業者の相場を知るために、見積もりは必ず複数社からとるようにしましょう。
インターネットサイトや電話でも見積もりは可能ですが、おすすめなのは、引っ越し業者が行っている無料で訪問見積もりをしてくれるというサービスです。また、現在の引っ越し業者は、独り暮らし等その人のライフに応じたパックやプランがあるところも多く、業者によってはエアコン等の取付や盗聴器発見といったオプションサービスをしているところもあります。
実際に業者に来てもらって既にある程度まとまっている荷物を見て確認してもらえば、電話相談等に比べて多めに見積もりを出される可能性は低くなりますし、お得なパックに適応されやすく、よりリアルな相場を知ることができます。
また、他社との比較をとっておくことで引っ越し業者に値引き交渉やサービスを無料でつけてもらう等の相談ができます。例えば、荷造りの際の有料のダンボールを無料でもらうことができたり、値引きはできないがエアコンを無料もしくは値引き価格で設置してもらえることができるかもしれません。
そして、交渉の最後には必ず引っ越し業者に運んでもらえないものはないか確認しておきましょう。ピアノやペット、高価な骨とう品や美術品等の貴重品は業者によっては運送不可の場合があります。運んでもらえても、オプションで追加料金をとられる場合があるのできちんと事前に不必要なものは処分し、運送料金を確認しておくことが大切です。
支払い方法の確認
現在は電子マネーやクレジット払いが普及しており、それらを利用できる引っ越し業者も増えてきています。引っ越し料金は数万単位になることも多いため、あらかじめ利用できる支払い方法を確認しておけば、ポイントがついてお得になる場合があるのでおすすめです。
反対に、地域の中小企業の引っ越し業者の場合やプラン次第では交渉によって現金で支払うために割り引いてくれるところもあるので業者に直接確認してみるのも良いでしょう。
その他のひと工夫
引っ越しを行うに関して、地域の制度を必ず見直しておきましょう。一部の自治体によっては、ある条件が整っていれば助成金がもらえる場合があります。
また、あえてネットから申し込むことによってお得になることや、プレゼントがもらえる等のおまけがついてくるキャンペーンもありますので、こまめに希望の引っ越し業者のサイトをチェックすることが大切です。
もちろん、誰かの伝手で引っ越し業者を紹介してもらうといった方法もありますので、友人等に確認してみるのも手でしょう。
まとめ
引っ越しは、独り暮らしでも一回で数万円ほど必要な場合が少なくありません。
そして、引っ越す方も大変ですが、繁忙時期には業者も大変なのです。引っ越す時期や日程を業者が動きやすいように余裕をもって調整してあげれば、あちらも値引きの交渉がしやすくなるものです。
荷物を減らし、ネット等を利用して常に情報を入手することを怠らなければ賢く安く引っ越し費用をおさえることが可能です。