引越し業者を選択する際は、当サイトでもよく紹介している一括見積りを利用すれば、ある程度自分に最適な引越し業者を見つけ出すことが出来ます。
しかし、学生や単身の引越しの場合など、荷物が少なく近距離の引越しの際に利用を検討したいのが、赤帽です。
赤帽のことをご存じない方の為に、赤帽の基本的なシステムについて解説していきます。
赤帽とは?
赤帽とは、貨物軽自動車運送事業者である赤帽組合員が集まって組織化されたもので、農家や漁師などと同様に、個人事業主がそれぞれ独立してしている事業になります。
赤帽は全国に180ヶ所の拠点があり、作業員は全国に1万人以上いると言われており、その多くが40代から50代の男性が占めています。
引越しの他にも、冷蔵庫の運搬であったり、荷物の配送なども行っており、「荷物のタクシー」とも呼ばれています。引越し業者の様に、厳密なマニュアルが無いので、作業員により対応が異なるのが大きな特徴です。
最大積載量は350kg
赤帽で使用されるトラックは軽トラ(最大積載量は350kg)になります。
大きさは、幅142cm、高さは約200cm、奥行き180cmになるので、通常の引越し業者が使うトラックの様に大量の荷物を運搬することはできません。
「オプションで2tトラックとかないの??」
赤帽は、貨物軽自動車運送事業者の協同組合組織になるので、運搬には軽トラしか使えません。なので、家族連れの引越しには不向きです。
良い作業員に巡り合う為に・・・
赤帽は作業員の対応が良い人と悪い人の落差が激しいです。
私も同じ県内に引越しするときに、1度利用したことがありますが、その時の作業員の対応が非常に悪くて、二度と赤帽を利用しないと心に決めたぐらいです。
ただ、赤帽のホームページ内に各作業員のホームページが掲載されているので、赤帽を利用しての引越しをお考えの方は、まずは気になった作業員に連絡をして、その言葉遣いなどの対応を見てから、利用するのか判断した方が良いです。
料金設定は?
先ほど、作業員によって対応が全然違うと言いましたが、引越し料金に関しては、運輸省が認可している連合会(全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会)によって、料金は統一されています。
の2通りの料金形態があり、どちらかを適用します。
距離制運賃
距離制運賃は、距離に応じて料金が計算される方法で、荷物の積み下ろしに関しては別料金になります。
距離(km) | 1kmの単価 |
---|---|
1~50 | 185円 |
51~100 | 145円 |
101~ | 100円 |
例えば、東京から千葉で70kmの引越しであれば、
「50×185=9,250円」+「20×145円=2,900円」
12,150円になります。
ただ、その他にも荷物の積み下ろし料金が、15分で450円かかるので、荷物の積み下ろしに1時間半かかった場合は、2,700円の作業料金がかかりますので、全合計は14,850円になります。
時間制運賃
時間制運賃は、時間に応じて料金が計算される方法で、距離制運賃と違って、荷物の積み下ろしの料金も含まれています。
時間 | 料金 |
---|---|
1時間まで | 2,300円 |
1時間~8時間まで | 18,400円 |
それ以降 | 920円/30分で加算 |
例えば、作業込みで11時間かかった場合は、
18,400円+(920円×6)=23,920円になります。
但し、土日祝の場合は2割増しになったり、早朝や深夜の運搬は3割増しになったりなど、別途料金がかかる場合があります。
料金形態は変更になっている可能性がありますので、詳しくは赤帽のホームページを参照して下さい。
赤帽の引越し料金は安いのか?
大手の引越し業者に比べると確実に安い!
例えば、単身で同じ市区町村に引越しする場合の相場が、引越し業者だと4万円~7万円ほどが相場ですが、赤帽だと3万円前後で依頼することが可能です。また赤帽の作業員は独立して経営をしているので、価格交渉もしやすいです。
但し、最高でも軽トラに載るだけの荷物しか運べないし、家具など作業員が一人で運ぶことが困難な荷物に関しては手伝う必要がありますので、どういったサービス内容なのかは見積もり時に必ず確認して下さい。
軽トラに荷物が収まらないほどの荷物がある場合は、2回に分けて運ぶ必要があり、その分の料金が跳ねあがるので、赤帽を使うメリットが無くなってしまうのでお勧めできません。