引越しすると、当然ながら新居に郵便物を届けてもらわなければいけません。
引越して役所で転出届と転入届を提出すれば、郵便物は自動的に引越し先に届けてくれると思っている方も多いですが、役所と日本郵政は個人情報を共有していないので、郵便局に届出を出さなければ、新しい住所宛の郵便物が行き場を無くしてしまい配送されるまで時間がかかってしまいます。
逆に言えば、役所で手続きをしなくても(住民票を移さなくても)、郵便局で手続きをすれば郵便物は新しい住所に届きます。
ここでは引越しにしなければいけない郵便の手続き(転居・転送サービス)について説明していきます。
転居届の手続きをする場所
郵便局であればどこでも構いません。郵便局の窓口で「転居届」を貰ってください。
インターネットでも手続き可能
窓口に行くのが面倒ま場合はインターネット上で処理することも可能です。1度の登録で、家族6人分まで登録することが出来ます。
窓口であれば営業時間内でしか手続きすることができませんが、e転居サービスであれば365日24時間いつでも手続きすることが可能なので便利です。
転居届の書き方
ここからは窓口で手続きする方法について解説していきます。
記入項目
- 届出年月日
- 旧住所
- 新住所
- 世帯主氏名
- 郵便物の転送を開始する日時
- 転居の内容
- 押印
- 申込者の氏名
転送日は引越し日で設定していただいて構いませんが、処理するまで1週間程度はかかりますので、提出日から引越し日まで1週間以内であれば、すぐに郵便物が新居宛てに届かない可能性があります。
ですので、引越しが決まった時点で出来るだけ早く手続きすることを心がけて下さい。
必要なもの
- 免許証などの身分証明
- 印鑑
効力は1年間
転居・転送サービスの効力は1年間になるので、延長する場合は再度転居届を提出しなければいけません。
転居届を出さないとどうなる
- 旧居宛の郵便物が旧居宛に届く
- 新居宛の郵便物が止まる
転居届を出さないと2つのデメリットが発生します。
まず、引越し前の住所に届いた郵便物はそのまま前の住所に届きますので、次の住居者が転居届の手続きをしていなければ永遠に旧居宛に郵便物が届くことになります。
たまに自分の名前でない商品の説明とかのパンフレットが届くことってありますよね。それは前に住んでた住人が転居届を出していくて(もしくは転居届を出して1年以上経過している)、更にあなたも転居届を提出していない場合に起こります。
新しく住む住人に迷惑をかけない為にも、キチンと手続きをしておきましょう。
もう一つのデメリットは新居宛の郵便物が止まってしまうことです。
転居届を出さなければ、新居に誰が住んでいるのか郵便局は把握することができなくなるので、郵便物が止まってしまいます。
転居届を提出しない場合の流れ
- 郵便物が止まる
- 「住居者確認の案内」が家に投函される
- 「住居者確認の案内」を郵便局に出す
これは私が実際に体験したことをもとに書いているので、各郵便局によって対応の仕方が異なるかもしれませんが、概ねの流れを書いていきます。
まず、転居届を出していなければ、新居宛に届くはずの郵便物は一旦、郵便局に保管されることになります。
確認が取れなければ、郵便物は行き場を無くて発送元に戻ることになります。こうなると発送相手にも迷惑をかけてしまうので、転居届を出さない場合は出来るだけ早く郵便局に連絡するか、確認書を素早く提出しましょう。保管期間は1週間程度なので、それまでには処理しておくことが必要になります。
郵便局の配達員が家のポストに「住居者確認の案内」の用紙を投函するので、その用紙に必要事項を記入して郵便局に送り返すことで、新居にあなたが住んでいることの確認が取れ次第、新居宛に改めて郵便物が届くことになります。
表札を立てれば郵送してもらえることも
私の場合は届きませんでしたが、今住んでいる家の近所にある郵便局の窓口の人に聞いたら、表札を立てていれば手続きしなくても届きます!と言われました。
郵便局によって対応が異なるのかもしれませんね。
転勤の場合
転勤など本宅がある場合で、自分だけが一時的に引越しする場合の処理はどの様にすればいいのでしょう。
その場合は、「転居者氏名」欄に自分の名前を記入し、「上記の転居者以外で引き続き旧住所にお住まいになる方の有無・人数」欄の「います」を塗りつぶし、引き続きお住まいになる方の人数をご記入ください。
転勤の期間が数か月とか一時的で急ぎの郵便物が届かないのであれば、特に転居届は提出しなくてもいいでしょう。
旧居にも新居にも郵便物を届けて欲しい場合
これは私が実際に経験して少しややこしかったので追加します。
例えば、一人暮らしの方が今住んでいる家(旧居)の契約を残しつつ、短期間の出張で新居にも住む場合(要は二つ住居がある)、旧居宛に届く郵便物は旧居に、新居宛に届く郵便物を新居に届くようにしたいこともありますよね。
その場合、どの様に処理すればいいのでしょう。
その場合は転居届の下部にある新住所のみを記入して提出して下さい。
そうすることで、旧居宛に届く郵便物はそのまま旧居に届き、新居宛の郵便物は新居に届くようにすることができます。
全てを記入してもいいですが、全てのを記入すると旧居宛に届く郵便物も全て新居に届きますので、出張が終わった後にもう一度転居届を提出しなければいけないので面倒です。