引越し業は、「貨物利用運送事業者」(軽自動車限定であれば「貨物軽自動車運送業事業者」)の届出を出して、国土交通省より許可をもらえれば、法人でなくても、個人事業者でも簡単に事業を始めることが可能です。
本屋に行っても、「引越し業の開業の仕方!」みたいな参考書が数多く存在する所を見ると、引越し業に興味を持っている個人事業主も多いはず・・・
事業を始めるのに必要な施設や車庫、荷物の運搬に使う車があれば、簡単に開業できる引越し業ですが、その簡単さ故に、いい加減な業者も多数存在ます。
この様に、事業のハードルが低いので、自分達の利益の為にお客さんを騙してまで利益を得ている業者も少なからずいます。
ここでは、そんな悪徳業者の見分け方を簡単に説明していきます。
まずチェックすること
ホームページを持っている
まず最低限として、自社のホームページを持っている業者を選択しましょう。また、連絡方法がメールしかない場合も注意が必要です。
必ず本店所在地と電話番号が記載されていることを確認しましょう。
また、本気で検討する際は、メールでは無く電話で問い合わせるようにして、相手の接客力を確認しておきましょう。
許可番号が記載されている
引越し業は、国土交通省に物利用運送事業者、もしくは貨物軽自動車運送業事業者の届出を出して認可されなければ、引越し業を行うことはできません。ホームページ内や見積書に、認可番号が記載されていることを必ず確認して下さい。
もし、認可番号が記載されていなければ、もしかすると無許可で営業している可能性もあります。
引越しの際に使う軽トラが白ナンバーの場合は無許可で営業している可能性が濃厚です!
個人事業の業者には気を付けよう
メディアでも度々紹介されている、アート引越センターやサカイ引越センターであれば、まず問題ないですが、社員がわずか数名の小さな引越し業者には気を付けなければいけません。
勿論、個人事業レベルの引越し業者であっても、大手の引越し業者に負けないぐらいサービスの質が良いこともあるので、見積もりの際に、ネット上だけのやり取りでは無く、実際に電話なり直接会って、事業所の雰囲気を確かめておくことが大事です。
何を気を付けるの?
まず、個人事業レベルの業者は、荷物の配送に使う自動車(トラック)を数多く取り揃えていないので、もし仮にその自動車が故障やトラブルで使えなくなった場合に、事業が止まってしまい対応してもらえなくなる可能性があります。
これは、自動車だけではなく、作業員も1人とか2名の場合、その作業員が病気やケガで仕事が出来なくなった場合でも対応してもらえません。
これが引越しの1週間前とか期間が空いていれば、他の業者に頼み直すことも出来ますが、引越し当日に「作業できないのでキャンセルで・・・」と言われると、絶望感に浸るしかありません。
不安な場合は大手の引越し業者を利用する
確かに、個人でやっている様な引越し業者は、大手の引越し業者に比べると安い場合が多いです。
しかし、その後にトラブルになる可能性が高いことを考えると、周りに知られていない小さな企業(事業所)で引越し依頼をすることはあまりオススメできません。
ただでさえ、ややこしくトラブルか付きまとう引越しなので、少しでも不安に感じる場合は、多少引越し費用が高くても、皆さんが知っている様な引越し業者を利用した方が安全です。
こんな引越し業者は危険!
また、悪質な引越し業者の場合の例として、「時間稼ぎ」が挙げられます。
どういうことかと言うと、引越し料金の決め方は、大きく分けて「距離による設定」と「時間による設定」に分けられます。
距離により料金を設定している業者であれば問題ないですが、引越しにかかった時間に比例して引越し料金を決定している業者の場合、わざと渋滞している道を選んだり、作業をゆっくりして時間を稼ぎ、本来かかるであろう引越し料金より高く請求される可能性があります。
また、時間により引越し料金を設定している場合、引越しが完了するまで引越し料金が分からないので、どれぐらいの料金がかかるのか事前に分からないので不安にもなります。(タクシーもそうですよね・・・)