私が過去に一人暮らしをするに当たって疑問に思ったこと、それは「アパートとマンションの違いってなんだろう」でした。
当時の私は、マンション＝高価で良いと考えていたので、はじめはマンションに住んでいたのですが、転勤のきっかけでアパートにも住みました。そうすると双方の良いところと悪いところが見えてきたのです。
今からアパートとマンションの違いとメリットやデメリット、住みやすさについてご紹介していくので、これから一人暮らしを考えている方は参考にしてみてくださいね。
アパートとマンションの違いって何？
アパートと聞くとおおむね二階建てで階段が外にあり、一戸建てみたいな壁で作られた横に広い建物を思い浮かべますよね。
一方、マンションと聞くと縦に長いビルのような構造で、エレベーターがついており、鉄筋等の固い壁で作られた施設的な建物を想像しませんか？
実は、アパートとマンションは明確に法律で分類されている訳ではないのです。
では、アパートやマンションという呼称を誰が決めているのかというと、簡単に言えばその建物のオーナーである大家さんが決めているのです。
しかし、不動産屋やハウスメーカーによってはルールがあって、アパートらしい外見の建物にはなるべくアパートや○○荘、○○コーポと名付けるようにしているそうです。だからアパートとマンションを想像した時に、明確に違いが出てくるのです。
つまり、アパートとマンションを世間で区別するための違いはその建物の構造と外観から来ているのです。それらをまとめてみるとこうなります。
| アパート | 木造、軽量鉄骨造、鉄骨造、おおむね二階建て |
|---|---|
| マンション | 鉄骨造、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、気泡コンクリート造。3階建て以上 |
アパートとマンションのメリットとデメリット
私がはじめに住んだマンションは、典型的なマンションでした。
マンションの良いところはなんといっても防犯性が高いところです。オートロックであり、階段・エレベーターや共有スペースに監視カメラがついていたのはとても安心でした。
また、マンションは鉄筋などで頑丈な造りになっていたため耐震性に優れ、足音等はあまり聞こえてこず防音性も高かったです。床暖房やお風呂の追い炊き機能等充実していましたが、一方で家賃や管理費は高めでした。
そして値段の割に部屋は狭く、日当たりが良い部屋は限定されてしまいます。窓も少なかったので換気や湿気には困りました。ただ、近所づきあいは楽でした。マンションにはたくさんの人が住んでいるのであまり個人を気にする近隣の人も少なかったからでした。
次に住んだアパートですが、まず驚いたのは家賃の安さでした。しかも、部屋もけっこう広く、ロフトやクローゼット等の収納も充実していました。ベランダも広くて洗濯物も干しやすかったです。
また、近隣の人との付き合いが密になりやすく、仲良くなれば物々交換をして助けあったりしていました。窓は広くてマンションに比べて多く、風通しも良いので湿気が室内にこもることも少なかったです。しかし、防音性はやはりマンションに比べて悪く、よくお隣さんの振動も伝わってきます。防犯性も低いので郵便受けにいたずらをされたこともありました。
また、マンションに比べて敷地面積が狭いため建てやすいこともあって立地が良く、駅等の近くにあることが多くて、交通の便も良かったです。
これらをまとめてみると下記のようになります。
| アパート | 【メリット】 家賃が安くて部屋が広い、収納やロフトが充実している、立地が良く交通の便が良いところも多い、窓が多くて風通しが良い、近隣の住民と仲良くできる 【デメリット】 防犯性はマンションに比べて低く耐震性に欠ける部分がある、防音性が低い、近所とトラブルになると面倒、周囲に高い建物があると日当たりが悪い |
|---|---|
| マンション | 【メリット】 防犯性や耐震性に優れている、床暖房や追いだき機能、浴室乾燥機といった高価な設備が充実している、防音性が高い、近隣とのお付き合いが浅くてすむ 【デメリット】 家賃や管理費が高額、部屋が狭い、構造の関係で柱があるため部屋の間取りが悪い、日当たりの良いところが限定される、窓が少なく湿気がこもりやすかったり換気が悪い |
住みやすいのはどっち？
マンションとアパートのメリットとデメリットを挙げましたが、これはあくまでそういう傾向にある程度だととらえるようにしてください。
マンションでも防音性の低いところもありますし、アパートでもきちんと監視カメラがついているようなところもあるのです。
では、結局どちらがおすすめなのかというと、それは選ぶ人のタイプによると私は思っています。よって、アパート向きとマンション向きの人それぞれを紹介したいと思います。
- 安く住みたい、お金を貯めたい
- ご近所づきあいが好き、得意である
- 風通しが良くて広い部屋に住みたい
- 通勤・通学手段を楽にしたい
- 防犯や地震に気をつけたい人
- 近隣づきあいが苦手な人、最低限で良い人
- 不規則な時間の仕事をしている人（防音性や防犯性が高いため）
- 家賃よりも住み心地を優先したい
まとめ
アパートとマンションは明確な分類がないものの、その構造によって世間では別のものとして分けられています。自分にあった物件を探すのであれば、まずはそこへ足を運んでみて実際に目で確認することが一番だと私は思います。
また、最近は共同で使えるスペースが充実したマンションや、DIYが可能な物件も多くなってきています。
ネットでもたくさん物件を見ることができるので、自分にあったものを丁寧に探していくことが大切です。マンションだから、アパートだからという固定観念を捨てて、自分のライフスタイルにあったものを選びましょう。